2013年5月7日火曜日

大工の雨宮国広さんの拠点「一之瀬高橋」に行ってきました。

みなさん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?
私はかねてから行きたいと思っていた友人で大工の雨宮国広さんの拠点「一之瀬高橋」に行ってきました。

ちょうど火おこし・石釜パンの体験イベントをやっていたので、 家族で参加しました。
雨宮国広さんは、 昔から伝わる“手道具”を使い、小さな小屋造りを通して、楽しみ、交流を深め、先人の思いを受け継ぎ、21世紀のものづくりの在り方を考え伝えていく「小さな削ろう会」の代表です。先日も塩山の恵林寺の改修工事を請け負っていました。

 (雨宮国広さん)
 

まるでタイムスリップしたみたい。私と妻の感想です。

昔はこんな感じて、「炎」と「煙」と「土」と「木」と共に人間は生きていたんだろうなあ。
顔も頭も、着ているものも、持っているものも、すべて煙の香りがして、小さい頃に祖母の実家に遊びに行ったときのことを思い出しました。
子どもたちも意外とすんなりその場に溶け込み、パンづくりや周辺探索に夢中でした。


石釜パンを食べて、窯で炊いたお米でおにぎりつくって食べて、みそ汁もいただいて、夜は地域の道祖神祭りに参加しました。

 
この一之瀬高橋には、伝統芸能「春駒」あり、保存会のみなさんによって、道祖神祭りで披露されました。春の訪れを喜び、一年の収穫を祈念する伝統行事です。

  (春駒の様子)

私たち日本人は、便利さ・安全さを求めてきました。
それは良いことですし、社会が発展するのに当然求められることだと思います。
しかし、同時に失ってしまったこともたくさんあります。
伝統やお祭、不便さの中の工夫、共につくることの会話や喜び・・・・。

以前、雨宮国広さんがこんなことを言いました。
 
「自然の恵みで、小さな家をつくり、小さな暮らしをする。そこには大きな幸せと大きな愛がある。」
これをまさに地で行く雨宮さんです。
都会ではなく、地方で生きることの豊かさを良く考えた一日でした。

また夏休みにも行ってみようと思います。

笹本貴之 / 笹本環境オフィス株式会社 代表取締役