2015年2月9日月曜日

いろんな “意思” があっておもしろい “ペレットストーブのある家庭” です。

ようやく少しずつですが、ペレットストーブが「一般的な暖房機器」の仲間入りを果たしつつあるようです。
ただ、単に安いとか、単に簡単で便利とか、いわゆる量販店の価値観だけでは、なかなかペレットストーブは選ばれません。

そこには「それ以上」の価値が少しだけ必要のようです。

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甲府市の新築のS邸では、30畳ほどのLDKの空間にペレットストーブ(Mavi 出力:6.5kw)を設置していただきました。



このS邸には「ストーブ担当者」がいます。
ペレットストーブの隣で読書をするお子さん(小3)が、火力調整・ペレット補充・灰取り掃除をご担当しています。因みに、ペレットストーブの機種および色を選んだのも彼でした。
新しいお家になって家族各々の責任分担を決めよう、というころに加え、小学生の中に「炎」に触れてもらおうという両親の“意思”がありました。

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北杜市明野の既存の別荘のY邸では、吹き抜けのある25畳ほどのLDK+和室の空間にペレットストーブ(Mavi 出力:6.5kw)を設置していただきました。


ペレットストーブのあるコーナーには、もともと小さな薪ストーブがありました。
しかし、たまにしか来ない別荘を暖まるには、小さな薪ストーブではどうしても時間がかかる。そのためにストーブの前にコタツを置いていたのですが、これだと炎を楽しめず味気ない。
また、山登りが専門のYさんは結構忙しくしているので、じっとコタツに座っているわけにはいかない。
そんな折に、昨年の雪害で屋根上まで伸ばした煙突が破損してしまいました。


薪ストーブよりも暖まりが早いこと、大きな炎が楽しめること、設置する空間を考えてコタツは不要であること、そして煙突は軒下に収まること(※風の強い場所ではこの限りではありません)などをご説明し、Yさんの“意思”にお応えしたというわけです。

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北杜市高根の既存宅のH邸では、大きな吹き抜けのある30畳ほどのLDKの空間にペレットストーブ(Rondo 出力:5.5kw)を設置していただきました。


こちらは全館空調があるのですが吹き抜けが大きく大空間のため、 どうしても少し寒く、コタツと石油ファンヒーターがありました。また、もともと「炎のある暮らし」に憧れがあったのですが、いまはお一人暮らしでもあり、薪ストーブの管理には少し不安があったようです。


そこで少し出力は小さなRondo(出力:5.5kw)で既存の全館空調を補完いただき、いまではコタツも石油ファンヒーターもなくなりました。その代りに小さなサーキュレーターをご購入いただき、吹き抜け空間にもうまく暖気を回していただき、全体が暖かくなったようです。
このRondoは直径46センチの円柱状でかわいらしいカタチをしているので、その下にガラスの敷板を置いて雰囲気を出しています。
まるでHさんの“意思”に応える相棒にような存在になってくれたら嬉しいです。


私たちはお客さまとペレットストーブを通して、“喜びと価値” を共有できることを願っています。

笹本貴之 / 笹本環境オフィス株式会社 代表取締役